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ク・リトル・リトル、クトゥルー、クトゥルフ… そして、くとぅん

そうか! 思ったよりもずっと奥が深かったんだ!

先日、キングの新刊「夜がはじまるとき」を読み終わった私は、トーシローならではのある疑問を抱いた…

だからつまり、これって、結局、クトゥルー神話なんでしょ? 
だったら、何で「くとぅん」なの? 「クトゥルー」じゃ駄目なの?
そう云うのって、何で統一しないの? 解りにくいじゃん。 

そして、そのアホっぽい感想を何のてらいもなく思い切り能天気にブログにアップ

すると、何と!
その「N」を含むキングの新刊「夜がはじまるとき」の編集を担当された方から、Twitter経由でお手紙が…

---

『夜がはじまるとき』担当者です。(中略)「くとぅん」ですが、いま原書が手元にないので正確には書けないですが、クトゥルー Cthulhuではありませんでした。あれが何を意味するのか正確には不明です。


え? わわわわわ! こ、これはまずい。 
いつものように無責任に書き飛ばしちゃったけれど、クトゥルー神話についてはアンタッチャブルだった…
大それた事しちゃったな… うえん…

もちろん音としてクトゥルーに似ているので意図的でしょうけれど。「N」のクトゥルー性は、幾何学的な異様さが異界に通じる、というあたりに嗅ぎとれるのみで、具体的なクトゥルー用語は出てこなかったと記憶します。とはいえ、「クラウチ・エンド」でも『ニードフル・シングス』でもキングが邪神の名前を引用するときは微妙にスペルを変えていたか(アルファベット1?2字程度)と思いますが。とはいえ、「くとぅん」はだいぶCthulhuとは遠かったように感じられ、あのような訳語を選択した、というのが経緯となります。以上、失礼ながらご説明させていただきました。


ふむ… 人間には読めないってのは噂で聞いていたけれど、クトゥルーの綴りを初めて知った。 
確かに、読めん。
ふむふむ… 「クラウチ・エンド」とか「ニードフル・シングス」が何やらクトゥルー的らしいってのは、知識としてだけは持っていたけれど、その方法論(?)は知らなかった… 一寸だけ綴りを変更っていうのは、それが、キングのこだわりなのかな。

「Cthulhu」の訳語は、クトゥルー、クトゥルフなど統一されていませんので…「ク・リトル・リトル」は荒俣宏さんの強い主張があったのではと思います。


何で、荒俣宏さんは「ク・リトル・リトル」に拘ったんだろ?
この綴りを見る限りでは「クトゥルー」/「クトゥルフ」のが近いのにね?

それに… 恥ずかしながら「クトゥルー」=「邪神」ってのも、認識出来ていなかった…(汗)

とにかく、良く知らない事は、あんまり喋らない方が良い。
これは、多いに反省。

その後、文春系のキングの著作に登場するクトゥルー神話関連のトリビア(私にとってはトリビア)を教えて頂いた。

先ず「N」については…
原文では「くとぅん」の表記は「Cthun」。 うん、これは、間違いなく「くとぅん」だ。
表記としても全く違うので、勿論「クトゥルー」(Cthulhu)とは訳せないし、訳さないけれど、冒頭「Cthu」という不可思議な綴りの一致から、この言葉が「クトゥルー」に関連していることは間違いない。

そして「ニードフル・シングス」…
14章の2に「ヨグ・ソトホースはサイコー(Yog Sothoth rules)」という落書きが登場。
この「ヨグ・ソトホース」も邪神の名前の一つなのだそう。 この綴りはラヴクラフトのものに準じているんだって。

更に「クラウチ・エンドの怪」…
お話の終盤で「クトゥルー、ヨグ・ソトホート、ナイアルラトホテップ、ル=リエー」というクトゥルー神話の固有名詞が列挙。(「クトゥルー」以外の単語は、綴りが微妙に違うらしい)

例えば、「デスペレーション」とか「レギュレイターズ」の、あの「タック!」も、クトゥルーの呪文(?)っぽくもあるし、「ダークタワー」なんかも… と考えると、キングをもっと深く理解する為には、クトゥルー神話も繙かねばいけないのかも、ホントは…

編集担当のSさん! 沢山の情報を教えて下さって感謝です! お手数をおかけしました!

考えてみれば、如何にキングがラヴクラフトにならってクトゥルー神話的な世界を描いたとしても、全くそのままに自作に使ったりするってことは無かろうものを…  
とにかく、今、この場所には上に挙がっているキングの著作がないので、本で確認する事が出来ないのが残念ではあるけれど、自分が30年来のキングファンであるにも関わらず、今の今までキングに影響を与えた基本事項「クトゥルー神話」に対して、あまりにも無知であることに赤面を禁じ得ない。 ただただ、恥じ入るばかりである。

だから、見せしめとして、あのアホっぽいエントリーはそのまま残しておく事にする。

---
そして、その後…

キングと検索したら、必ずトップに君臨している「スティーヴン・キング研究序説」のtkrさんが、こんなエントリーをアップ! もう、驚いて良いやら、笑って良いやらのおっとろしー記事なので、是非、皆様もお読みください!
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コメント
「Cthulhu――発音の謎」
荒俣先生が“ク・リトル・リトル”という発音を採用された経緯については、
『ク・リトル・リトル神話集』(荒俣宏・編/国書刊行会/ドラキュラ叢書5/
1976年刊行)に付いていた月報『トランシルヴァニア通信≪No.3≫』の中で
詳しく書いておられます。「Cthulhu――発音の謎」という文章なのですが、
現物が手許になく、残念ながらその内容をお伝えすることができません。
中途半端なお知らせで申し訳ございません。
月報付きで蔵書している図書館があればいいのですが…。
荒俣ファン URL 2010年01月24日 22:54:58 編集
No title
ご教示ありがとうございます!

「Cthulhu」は人間には発音出来ない言葉であり、実際には…
ガーグル音(ドイツ語のCHの音みたいな?)で非常に長く発声されるため、語尾の「グルグルグルグル…」を「リトル・リトル」で現しているんだ… と、ある人が教えてくれました。 そうですか?
yu'e URL 2010年01月25日 17:16:34 編集

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