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云い間違いからの考察

昨日、随分と歳の差がある、ある人物と話していて…


ねえ、「フインキ」って、携帯で変換しようとすると出来なくてさ、
「フンイキ」
って入れると出るんだよ、ヘンだね?


へ? もう一回言って?


だから?、フインキが、フンイキ


何? フインキ? そりゃ変換出来ないよ… 間違ってるもん。(内心、ぷぷぷ)


え? だって、フンイキなんてヘンじゃん。 おかしいよ、絶対。


でも、フンイキって入れると漢字に変換出来るんでしょ? ならそっちが正しいんじゃん。(ぷぷぷ!)


でもさ、言葉としてヘンじゃん。 フンイキなんて。


………(暫し心の中で考える)

フ、イ、ン、キ… フインキ
フ、ン、イ、キ… フンイキ

う?ん。 確かに、自然かもね、「フインキ」の方がさ。 
でも、間違ってるよ「フインキ」。 漢字を見てみなよ。 
「雰囲気」でしょ? 「雰」=「フン」/「囲」=「イ」/「気」=「キ」でしょ?



---
一寸だけ目から鱗っぽい感動(?)が有った。

コレを、意味の問題ではなく音声として考えた場合、確かに…

「フンイキ」よりも「フインキ」の方が言葉の流れとして自然で流麗なイメージだし、その分、語感も良いような気がする。 それは、つまるところ、口から出すのに自然… なんじゃないか? 「フンイキ」という発音はぎくしゃくしていて、本当に合っているのかな?的な不自然さを感じるもん。 単語としては間違っているが、言葉の発音的な面から意味を切り離して考えると、「フインキ」に軍配が上がるかも…

そもそも、「雰囲気」は科学用語の「アトモスフェア」を翻訳した作られた日本語の単語だもんね… 発音やイメージがギクシャクしているのは当然かもしれません。

しかも、耳で漫然と聞いていると、「フインキ」も「フンイキ」も違いは殆ど感じない… というか、全然、聴き取れない。

そうか…

こうやって、言い間違いから定着する言葉が出来上がるんだな… 

「あらたしい」→「あたらしい」とか
「しだらない」→「だらしない」とか

もしかしたら、数十年後には「フンイキ」は「フインキ」になっているかも知れないね。 

色々と調べてみると、随分、広まって(間違えて?)いるらしいですよ、「ふいんき」という間違い。 私が例に挙げた歳の差の彼女も、「ふいんき」だと思っている自分は間違っていなくて、「ふいんき」と入力しても漢字変換出来ないのは携帯電話の辞書の方が間違っている! と主張していましたからね。 

これは、冗談ではなく三代先には「フインキ」ですね。

あとね…  似た様な云い間違いで「したづつみ」(本来は「したつづみ」=「舌鼓」)てのもありますね。 

これも、こっちの方が言い易いんですよね。 でも意味を考える(あんまり美味しいで舌を鳴らす)と間違っている事が解るので、「雰囲気」と似ているかも。 

しかし、「したつづみ」に関しては、どうも近年「したづつみ」という云い間違いがそのまま認められつつあるとの話を聞き、辞書に当たってみました。 なんとなんと、「したつづみ(舌鼓)」の見出し語で「<したづつみ>ともいう」とありました。 しかし、さすがに、見出し語にはなってはいませんでしたが。

個人的な意見としては、これは、意味から考えれば「舌鼓」以外の何物でもない訳で… 「したづつみ」では、あまりにも美味しくて、舌が… 一体どうなったの? もしかして、丸まっちゃったの? ってー事になってしまいますから、やはり、使わない方がベターかな、と思います。

間違いが流布したからと言って、それだけで認めちゃうのは…

でも、何時かはそれが正しくなるのかも知れませんが、一寸は抵抗したいな。
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2006年05月27日 | Comments(0) | Trackback(0) | 言の葉
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