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翻訳物好きと和物好きの間には…

翻訳物好きと和物好きの間には、深くて長い河がある…

ホンヤクモンスキの様々な方面での肩身の狭さを知らない訳ではなかったが、あらためてその深?い溝について実感している今日この頃なのである。

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河の岸辺にいる。
こちら側は、ホンヤクモンスキの領域なのだ。
恐る恐る除いてみる。 河の幅は思ったよりも狭い。 けれど、河の水は非常に冷たく、流れは激しく、また非常に深く、泳ぎ渡る事は至難の業なのである。

実際、対岸の話し声さえ聴こえる程の近さだ。

対岸には、こちらの岸とは比べ物にならない程に沢山の人が集まって、何やらにぎやかに楽しそうである。
しかし、彼らの言語やミームを知らないが為に、聴こえて来る彼らの話し声を、残念ながら理解することは出来ない。

一体何故、一体何処でこんな風に分かれてしまったのだろう。

わたしは時折、岸辺に佇み、暫く対岸の声に耳を傾けてみるのである。 ふと振り返ると、そこには寒々とした焚き火を囲んでひっそりと語り合う数少ない仲間が… 

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ってな感じ?

本好きである事には変わりはなく、勿論、和物を読もうと思えば簡単に読めるし、もしかしたら対岸に渡れるかも知れないのだが、しかし… 正直に云って、共通言語が見付からない感じなのである。

先ず、和物の近年の人気作家の方々の名前すらも… 全く解らない。 なので、お薦めしていただいても全く食指は動かない… だって、何の予備知識もない… 例えば、どう云うジャンルなのかどう云う傾向の作品を書いているのか、どう云う背景があるのかの推測すらおぼつかない。 そんな中で、コレを読んでみよう! と思えるだろうか?

それと同じ事が逆の立場からも云えるのではないかと思う。

翻訳物の話題作について、何かお薦めされて、それを読もうと云う気持ちに傾く事があるだろうか?

つまり…

問題なのは、翻訳物に於ける翻訳者の介在とか、翻訳物の片仮名の名前が覚えられないとか、和物は何となく嘘っぽく感じるとか、和物は余白が多くて読んだ気がしないとか云った次元の問題では最早なく、実は、そこに費やして来た時間と自らが築き上げて来た歴史、そのものなのである。

進化(?)の根元で分かれてしまった種?

様々に経験するはずだった事をきちんと経験しているのか… 例えば、キーポイントとなる作家のある作品を読んだか読まなかったか… 幼少の頃に背伸びしてポーを読んだのか、村上春樹を読んだのか、ポーからキングに移ったのか菊池秀之に行ったのか、村上春樹を読んでアーヴィングにはまったのか、吉本ばななも読んで見ようと思ったのか… そして海外作品ばかりを読むようになったのか、国内作家を選んだのか…

それぞれの分かれ目で、より細分化され専門化(?)され、最初はほんの一またぎで越えられたはずの河が、過ぎてゆく時間と積み重なる歴史の中で、大きくその距離を広げ、今では急流として立ち塞がっているのである。 

これから先、それぞれの進化を遡り経験する事に意義を見出せるのか?

そう考えると、今更…

なのかな… なのである。
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コメント
No title
『四人の申し分なき重罪人』『第二の銃声』『エドガー・アラン・ポー短篇集』『郵便局と蛇』などの訳者で、作家でもある西崎憲さんなどから読んでみてはいかがでしょうか?
小鷹信光さんの『探偵物語』からとか……やっぱりダメですか……?
qusumisab URL 2011年01月05日 01:18:31 編集

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