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クロード・クロッツ「列車に乗った男」*******
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列車に乗った男 列車に乗った男
クロード クロッツ (2004/04)
アーティストハウスパブリッシャーズ
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フランスの田舎町。良からぬ目的を持ってこの町に流れ着いた男ミランと、生まれてから一度もこの町を離れず、つまらん人生を送っている元高校教諭男マネスキエがひょんなことから出逢い、数日間寝食を共にすることに… お互いにまったく似たところのないふたりだが、マネスキエはミランのような流れ者の人 生に憧れ、ミランはミランで、実はマネスキエの安定した人生こそ自分が本当に望んだ人生だったのではないかと自覚する。(hasyosさんのログより抜粋)

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これは、非常に面白い小説でした。
私は、もともと(と云っても十数年前…)クロード・クロッツの書くお話が大好きで、特に元気なおばあさん連中の日常を描いた「ひまつぶし」は生涯ベストの内の一つに数えている程。何回も読み何回も滂沱に咽んだものです。ユーモア(エスプリ?)と哀感のブレンド。そして、今回、久し振りに読んだクロッツはやはりユーモア(エスプリ?)と哀感に溢れていたのでした。読了した青山の某ドトールで私は思わず知らず落涙してしまいました。

教師&土着民としてのマネスキエの誇りとこれでよかったのかと云う後悔と流れ者のミランの後悔が絡み合って進行するお話… 私としてはマネスキエの輝きに惚れました。眩しい程の人生の機微。そこに「居つづける」と云う事はそれだけで何らかの価値を持つ… と云うか何と云うか。

マネスキエがピアノを弾くシーンも印象に残りました。シューベルト… 何を弾いていたんだろ。
それから、ミランがポンヌフ云々の詩を口にするシーン。
そして、大男に立ち向かうマネスキエ、その相手が実は… のエピソード。

クスリ笑いあり、そして、何と云う事もないシーンでも感動で涙が滲む。

お薦め。
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