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復活出来るか、出来ないか、それは問題でもない

何か書きたいと思う。

だって、日々、忘却の彼方なんだもん。

せっかく常駐させているiPhoneのfc2アプリ… でも、使うのはこれが初めてなんだ。

んじゃ、ボチボチ行くぜ!
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第三回ネタバレ円卓会議/ジョー・ヒル「ホーンズ 角」で遊ぼう!【3/トリビア・音楽編】

さあ、お待ちかねのトリビア編。

その1でも言及しているのだが、この「ホーンズ」。アメリカン・カルチャーに対する知識を持っているかいないかで所謂「読み」に大きな差が出てしまう小説… なんじゃないかしらん。

円卓に集まった猛者たちも口々に「もしかしたら【何か】を知らないがために【何か】が分からないんじゃないか的なぼんやりした恐怖に襲われる」と…

例えば、音楽。

章に「ミックとキースによる福音書」なんて云うタイトルがついている事からも推察される通り、このお話は【ロック】がポイントになっていて、その周辺知識がないとそもそも【そこにくすぐりが隠れている】と云う事すら気づく事がことが出来ない… のだ! だから、オレには全然わかんなかったのだ! (実は、ワタクシ、ポピュラーミュージックに関しての知識がほぼ欠如していて… 知らないものは気づけないし、分からないから伝わらないって云う事が今回凄くよく解ったのでした)

一番驚いたのは、最終章でイグが纏う衣装に関するトリビア。

私が用意した【イグは如何にして赤鬼となりし乎】の3枚目にも描いたんだけれど、イグが路上で調達して身に着けたものとして、ボロい黒のコート、青いレースのスカート、片方だけのソックスが挙げられているんだよね。初読時には、鬼が何でスカート?と云う事に興味が行っていて気にならなかったんだけれど、再読してみて「片方しかない靴下」を一体どうやって身に着けたんだろう? と云う疑問がむくむくと首をもたげて来て…

reddevil03.jpg

付近の記述を追ってみると、イグはスカートを身に着けた後「ソックスはスカートの下に着けた。というのもスカートが短く、人目が気になったからだ。」とある。
片方しかないけれど一応ソックスを足に履いたと云う風に捉えるのが普通だと思うし私も最初はそう思ったのだが…

しかし、待てよ? 「スカートの下に着けた」? 
何で「履いた」じゃない訳? 
それに、「スカートが短く、人目が気になった」って、足に靴下を履いたってスカートが短くて恥ずかしいのを隠す事は出来ないよね?

っつーことは… 局部にソックスを装着???

その発見の驚きがイラストの右下に描いてあるんだけれど、まさに半信半疑。
寧ろ「まさかね? w」っつー気持ちの方が大きかったのだ。

ところが! 
これって、実は【ロック】に絡めたくすぐりだったのだ!
 多分。

何と、【ソックスを局部に装着する】と云うパフォーマンスを、かつて【レッチリ】がステージでやっていた。それを念頭に置いたお遊びじゃないかと思うから、これはユイーちゃんの思った通り、チ○コをソックスで隠したと見るのが妥当… だと、その筋に詳しい猛者が言い放ったのだ!

むむむ! この音楽に疎いわたしでもその存在を知っている【レッド・ホット・チリ・ペッパーズ】がらみのトリビアだったとは!

やるな、ジョー!


そして…
第3章「炎の説教」の最後のシーン【イグとメリンの絡み】に込められたトリビア。
自分の無知をさらけ出すようだけれど、これには全く気づけず、寧ろ、ここって何でこんなヘンな事が書いてあるんだろう… と再読中にも疑問に思ったところなのだ。
もしかしたら、ここは、知っている人に取っては全くトリビアでも何でもない部分かも…

本文475ページ2行目より引用…

「わたしはそうだったと思うの」メリンはいった。「聖書にもそんなことが書いてあったでしょう? 欲しいものが全て手にはいるとはかぎらない、でも何かを本当に必要とすれば、おのずと手にはいるものだ、っていう文句が」
「聖書のどの部分からの引用だい?」イグはメリンにたずねた。「ひょっとして…… <キース・リチャーズによる福音書>か?」 


引用終わり…

この部分、イグの最後の台詞「<キース・リチャーズによる福音書>か?」と云う言葉に全く反応出来なかったのだが… 実は、この直前のメリンの台詞にある、聖書からの引用ってのがミソだった。

曰く、欲しいものが全て手にはいるとはかぎらない、でも何かを本当に必要とすれば、おのずと手にはいるものだ…
これが、【ストーンズ】の楽曲【You can't always get what you want.】をそのまま口にしているのであって、だからこそ、イグは<キース・リチャーズによる福音書>か? だなんて返している訳で…

いや〜、これは、知らんかったし、分からんかった!
でも、きっと、ストーンズに親しんでいる人にだったら、問題にならない明白なくすぐりなんだよな〜。


その他、小さい色々としても…

17ページ/窒息プレイの描写のなかの【松本秀人】への言及とか…(日本のロッカーにも詳しいの?!)

406ページ/テリーの脳内再生場面で、テリーがキース・リチャーズと共演する夢を見ており夢うつつになりながら発する言葉とその後の一連の会話。(以下引用)「この石はなんだ?」リーがいう。「証拠さ」/テリーはひとりうなずき ーーー充分に納得のいく答えに思えるーーー こう答える。「そりゃいい。できることなら、刑務所入りは避けておこうぜ」(引用終わり)
この部分の【石】は原書だと【ロック】(【ストーン】なんじゃないか疑惑があったのだが、そこは穿ち過ぎ…)であり、【キース・リチャーズとロック】そして【証拠】という言葉が象徴的なものとして感じられるとか…

更に!
何と、父君キング御大の向こうを張っての自作との登場人物コラボが隠れているんだよ!

第3章「炎の説教」の中に登場するので、探してみてね!


→ そして、もっとも重大な発見【モールス信号の謎】へと続く



第三回ネタバレ円卓会議/ジョー・ヒル「ホーンズ 角」で遊ぼう!【2/談論風発編】

円卓に集結したわたしたち9人…(本当は10人だったけれど、ひとり遅刻しちゃってさ…)

そして、俎上にあるのは「ホーンズ 」(以下「ホーンズ」)。

---
ジョーのものした「ホーンズ」。 
まず第一に云えるのは印象として【非常に曖昧】と云う事なんじゃないかな。

円卓会議のご意見番tkr氏は云った。「この本を読みながら裏の意味を妄想するのが楽しくて…」
つまりそれだけ、妄想を働かせる余地があるってことで…

他の参加者からも、現代アメリカ文化に詳しくないと分からない仄めかしや暗喩が沢山ある/ありそうだし、何かを指し示しているようでいて、それが何だかはっきりとは分からず、それは知らないから分からないのかそもそも書いていないからなのかも分からずにもやもや… とか、仄めかしがあっても行く先がない(回収されない)のが気になる、とか、登場人物の性格も何やら揺らいでいてそこがスリリング! など様々な曖昧さに関する意見がでた。

登場人物の性格描写や起こった事件の顛末など視点を変えて何度も描かれるんだけれど、どの場合もそこに客観性が欠けていて、実際には何が起こったのかとか、この人物って本当にこう云う人間だったのかなど話せば話すほどに謎が広がって行くって云うのは珍しいんじゃないかな。

実は、わたしも、円卓会議のために「ホーンズ」を再読していてストーリーが一寸曖昧なんじゃないかと思ったし、更にイグの赤鬼になった姿をイラストに書こうと思って彼の外見に関する記述を探す過程で、登場人物がどういった姿をしているのかもはっきり描かれていないことに気づいたんだよね。 具体的には、イグってどうやら【若いのに髪が寂しく】【山羊鬚を生やしていて】【極度に痩せている】くらいしか発見出来ず、リーに関しても同様で、彼らの絵を描くのに困ったのだった。

そして、アメリカンカルチャーに関連するんだけれど、【ロック】に対する知識がないと辛い… っていうのが一致した意見だった。

■登場人物に関して。

主人公の赤鬼イグ… 彼って、有名人一家の中のみそっかすみたいな存在で非常に善人である筈なのに、何故か物語の中での人物評価が低いのが話題に上った。確かに、そう。彼は強姦殺人の容疑者で証拠不十分でお縄にならなかっただけとコミュニティの中で目されている訳だけれど、何故誰も彼を信じてくれないのか…が謎なのだ。子どもの頃から「気味が悪い」と母親に思われていたって云う記述すらあるから、一見そういう風に見える人だったのかもしれないけれど(所謂オタク?)、それにしても、だからと云って「地獄」の章での仕打ちはあんまりかな。

読者から見ての主人公としての魅力と云う点でも「イグの良さが分からない」「鬼になってからの迫力もない」「うっとうしい」など辛口意見が多数噴出。敵役のリーが「フィクサー的イメージでカッコいい!」「月を修理するとか何者?!」「クール!」「鬼の好敵手としてもっと活躍するのかと思ったのに… ガッカリだ!」と大人気だったのと好対照なのである。

メリンは謎の女… 前段にも書いたけれど、彼女の行動には謎が多く、本人が亡くなっているためにイグの側、リーの側、テリー(イグの兄)の側とそれぞれ違う視点から【彼らが「こうだ」と思うメリンの姿】が描かれているに過ぎないのがポイントである。ラスト近く、ありがちな純愛ドラマ的に彼女の謎の行動の回答が一応は示されているけれど、「実はビッチだったんじゃないか?」と云う推測もあながち間違いではないかも知れない。

■物語に関して。

ホーンズ」は【地獄】【チェリーの木】【炎の説教】【修理する者】【ミックとキースによる福音書】の5つの章からなる長編小説だが、章それぞれが独立した短篇小説とも取れる作りとなっている。そして、章ごとに(また章の中でも)時系列が錯綜していて【地獄】が現在、次の【チェリーの木」は過去と云った具合に入り組んでいるということを未読の向きには前提としておいて欲しい。

今回の参加者の間では、最初の章【地獄】の人気が非常に高かった。救いのなさと勢いのある展開で印象的かつリーダビリティの高さが凄い。「勢いがあって好き」「カフカみたい」「内容が重く読むのが辛かった」などの感想が出た。ところが次に続く【チェリーの木】が一転、イグとメリンの出逢いを描くポエティックな章となっており【地獄】との差に戸惑いを覚えたと云う意見が多かった。この章はまるでキングの作品を読んでいるようなノスタルジックなイメージであり、まさにキングの代表作「IT」を彷彿とさせるエピソード/「新聞紙で作った船」/などが散見されると云う指摘があった。【地獄】の章を読んで既に起こった事件に関しての情報があるだけにイグとメリンの純愛に切なさを感じたという感想もありつつ、しかし、ここで「物語が失速」と見る人もおり、第一長編の「ハートシェイプト・ボックス」も最初の盛り上がりから一転して失速というパターンだったので、これがこの人のスタイルなのでは? と云う鋭い意見も…

物語のまとめ方としては、最後に明らかになるメリンの状態に関して、こう云う話に落とし込んじゃうの? と云う否定的な意見もあり、一方、こう云う今更な話に落とし込んで、尚かつ、それを読ませる話に持ってゆく力量に感心した!と云う意見もありの賛否両論だった。

個人的には、短篇風の仕上がりになっていることで、各章の繋がりがなくひとつの物語として寸断されているような気がしていて、いっその事、思い切って連作短篇のようにしたらいいんじゃないかと思ったのだった。
キングの作品も過去と未来が行き来する構成であることが多いが、正直に云って「ホーンズ」は圧倒的に分かりにくい。まだまだ父親の域には達していないな… と意地悪にも思ってしまうのである。(比べたからってどうにかなるってことでもないしそんなことしても無駄だと分かっているのだが人情としてつい比べちゃうのだった)

→【3/トリビア編】に続く… 

第三回ネタバレ円卓会議/ジョー・ヒル「ホーンズ 角」で遊ぼう!【1/資料編】

2012年 7月21日(土)14:00〜17:00
第三回 ネタバレ円卓会議開催
課題本 ジョー・ヒルホーンズ 」/訳 白石 朗/小学館文庫/¥933(税抜き)

---
既に、短編集「20世紀の幽霊たち」、第一長編「ハートシェイプト・ボックス」と2冊の邦訳が刊行されているジョー・ヒルの三冊目「ホーンズ 」が今回のお題。

著者のジョー・ヒルの本名は、ジョー・ヒルストローム・キング。両親はスティーヴンとタビサのキング夫妻。

短編集「20世紀の幽霊たち」は【ブラム・ストーカー賞】【英国幻想文学大賞】【国際ホラー作家協会賞】の短篇部門賞を受賞。初めての長編である「ハートシェイプト・ボックス」も【ブラム・ストーカー賞】【ローカス賞】の第一長編部門で受賞している。
当初、キングの息子であることを隠してデビュー、実績を残すも雑誌の暴露記事を切っ掛けに2007年、事実を認める。

★本人サイト

---
いらっしゃいませ。 
円卓会議へようこそ…
 
看板
 
夏とは思えない涼しさの中、円卓のある会議室に三々五々集まるメンバーたち。
今回、三回目となる円卓会議は、既に、始まる前から熱かった。
 
会場の様子

いつも、沢山の資料と若者らしい夢と希望を運んでくる最年少【よしだくん】が、今日も素敵な資料とともに登場! 今回、彼が用意してくれたのは… 

1)原書「ホーンズ」限定版からのお宝資料、その1。
  ジョーの繰り言エッセイ。彼が如何にしてこの本を書き上げたか… に関するエッセイ。
  そして、それをよしだくん自身が訳してくれたもの。(訳文ありがたし!)

1 wreckage

訳文

2)原書「ホーンズ」限定版からのお宝資料、その2。
  一般に普及している版に欠けているまるまる三章分の削除された本文。
  この章にのみ登場する主人公イグのおじいさまのお名前が… うわぁああ!

2 note-x

3)原書の表紙裏に印刷されている「モールス信号」のコピーとそれを繙く際の
  コード表。→ その後、このモールス信号を解読した事からとんでもない事に…

モールス 
 
4)よしだくんと某翻訳家さまの秘密の往復書簡(ちらっと見ちゃった…)や会議室
  からギデオンまでの経路(オモシロイ!)をまとめたファイル。
 
往復書簡/名刺
 
5)「悪魔を憐れむ歌」の歌詞など
 
悪魔を憐れむ歌

そして、原書2冊(限定版と普及版?)、関連書籍5〜6冊、キンドル版の「ホーンズ」など…
本当に、いつもありがとう!

そして、ぎゃーさんは… 自宅の膨大なCDのアーカイブから「ホーンズ 」に関連するストーンズの楽曲の歌詞カードを用意してくれました。 
そして、【You can't always get what you want.】に関する発見が…

そして、なんだかんだと云って一応主催者(?)であるワタクシも、こんなものを用意してみました。
自分にしか出来ないものを… と思って… 

イグが悪魔になる過程を章を追いつつイラストで作製したレジュメじゃないレジュメ三枚です。(恥ずかしいのでサムネイルで… w 何しろ、イグの山羊鬚を描き忘れちゃってて…)
 
reddevil01.jpg reddevil02.jpg reddevil03.jpg

更に、こう云う集まりで気になる【本人特定】を円滑に進めるための必需品、名刺… 今回も、こんな名刺を某同居人の協力により作成、参加者全員に配布いたしました。

名刺


そんなこんなで始まった、第三回 ネタバレ円卓会議! 「ホーンズ 」!
遅刻者をひとり出しながらも、構わず開始、です。




ネタバレ円卓会議のこと

去年の夏、キング御大の久し振りの超大作「アンダー・ザ・ドーム」を切っ掛けにどういう訳かはじまった読書好きによるお話会、それが【ネタバレ円卓会議】。

この会の理想型として考えているのは…
形式張らない自由な発言の場であり、喋りたい人は喋り喋りたくない場合は黙っていてもOKで、幹事は会合の場所と会費と二次会の心配だけすればよく、何かやりたくなったら「やるよ」と声だけ掛ければよく、何か用意したい人は自主的に用意して、何も用意したくなければ別になんにも要らない… 的な…(コレだと一番大変なのは宴会の用意をする人…)

読書会と銘打ってしまうとどうしても、「課題本を研究してレジュメを作ったりしなきゃいけないんじゃないか?」 と云う強迫観念に駆られちゃうので、わざわざ【円卓会議】とか何とか訳の分からん名前を冠して、楽しさをアピールしてみたり。

異論はあると思うけれど… いいじゃん、別に。

だって、今時、中途半端なレジュメなんて要らなくないか?
例えば、興味さえあって調べる意思さえ固ければ、オレが前日にテキトーに調べてやっつけ仕事で作ったレジュメなんかよりもずっと価値の高い色々について調べられるでしょ、今の世の中。
勿論、ちゃんと力を入れて作る資料だったら話は別だけれども…

でも、そんな事に腐心して萎縮してしまうより、気軽に行動を起こした方が楽しいじゃん。
楽しく読んだ本について楽しくフレンドリーにぶっちゃけでネタバレ話をした方が面白いじゃん。

…と云う訳で、年に何回か不定期でやりたくなった時にこの会をやっているのである。

個人的には、課題本すらいらないような気がしているくらいなので、その内【お薦めの本を持ち寄る会】とかもっと広いテーマで集まったりするのもいいな… って思ってるのであった。



これまでの人生で影響を受けた本30選

最近、ザ・インタビューズで見掛ける「これまでの人生で影響を受けた書物30選」という質問… 私にも質問が来ないかなー と思っていたんだけれど、まあ、来ないだろうという事で、勝手に答えてみる事にした。w
基本として一作家一冊縛り。

「小公子/小公女」(w)
「黒猫・黄金虫」
「世界の恐怖怪談」
「そして誰もいなくなった」
「剣客商売」
「料理人」
「野蛮人との生活」
「黒後家蜘蛛の会」
「夫と妻に捧げる殺人」
「あなたに似た人」
「脳波」
「夏への扉」
「ガープの世界」
「IT」
「たったひとつの冴えたやり方」
「火星の人類学者」
「チャンピオンたちの朝食」
「毒入りチョコレート事件」
「パッチワーク・プラネット」
「静寂の叫び」
「エクソシスト」
「ポップ1280」
「銃・病原菌・鉄」
「ホワイト・ジャズ」
「ケルベロス第五の首」
「フリアとシナリオライター」
「カチアートを探して」
「黒い時計の旅」
「大聖堂」
「ある島の可能性」

小さい頃は、親が揃えていてくれたお子様向けの世界名作全集を読んで過ごした記憶しかない。その中でお気に入りだったのが「小公子/小公女」… 他にも「みつばちマーヤの冒険」とか「アルプスの少女ハイジ」「クオレ(愛の学校)」などが好きだった。そして、同じ本を何回も飽きずに読んだものである。
その後、ほぼ最初から翻訳物しか読まなかったのは何故なのかは解らないが、多分それが「恰好いい!」と思っていたんだと思う。何でも買っていいと親に云われて放たれた書店で、小学生の分際で新潮文庫の「黒猫・黄金虫」を購入し、悦に入ったりとか…(w)
多くの人が影響を受けたと思われるホラー・アンソロジー「世界の恐怖怪談」!
この本があったからこそ、今の自分があるといっても過言ではない。

小学校の図書館で読んだ何かの子ども向けアンソロジーで知ったクリスティの「そして誰もいなくなった」を親にねだったのだが買って貰えなかった、という事件を経て、小学5年生で県庁所在地までひとりでピアノのレッスンを受けに行くようになったついでにバス代を節約して(使い込み?)本を購入する事を覚えた。その頃、独力で購入した「そして誰もいなくなった」は思い出の本だ。その後の個人的クリスティ祭りの切っ掛けでもある。
この時代に出会った「料理人」とか「野蛮人との生活」は忘れられない作品になっている。

和物で唯一大好きな池波正太郎は家に転がっていた「剣客商売」を読んだのが最初。これには嵌った。

高校生の時、地元の本屋でホラーかと思って手に取った「黒後家蜘蛛の会」… これは、読んでみたら思っていたものと全然違うものだったのだが一期一会の出会いと云うか、一生つき合うだろう本となった。
当時は短編が好きだった。早川書房の「異色作家短編集」に嵌ったのがこの頃。それらから知ったダールとかブロック(ロバート)が好きで、特に「あなたに似た人」は衝撃だった。

SFを読んでみようと思った時期も… お約束の「夏への扉」に加え、アンダースン「脳波」など渋めの選択。しかし、ここで挑戦したハインラインやディックが好きになれず、一旦SFへの道が閉ざされる。ヴォネガットも最初はよく解らなくて挫折。

こう云うのが文学なんだ! と感動した「ガープの世界」。

クリスティに嵌ったのと前後して嵌ったキング。
初期の作品も大好きなのだが、やはり一冊選ぶとなると「IT」になる。

この辺までで学生生活が終了。

その後はまあ、こんなもん。
大人になるに連れて長編を好むようになったような気がするのが大きな変化で、ジャンル(?)よりも作家で好きになる癖は相変わらずだ。好きなのはクリスティだけ… という状態で苦手だったミステリ分野でもディーヴァーというお気に入りが出来た。古本屋で装丁がとてつもなく変で印象的だったのでジャケ買いした「毒入りチョコレート事件」でバークリーに出会った。SFも「黒後家」を書いた作家が書いたんだったら面白い筈… っつー事で読み始めた「ファウンデーションシリーズ」のお陰で開眼し食わず嫌いも治った。
リョサ、エリクソン、ウルフ(ジーン)、ティム、ヴォネガット、ウエルベック… などは大人になってから嵌った作家である。

これからももっと面白い本(作家)に出会えると思うと楽しみだ。
2011年10月31日 | Comments(0) | Trackback(1) | 日常の風景

【トム・ロブ・スミス トーク&サイン会】1/日本語で「こんばんは」

承前 やっぱりここはトム・ロブ・スミスさんにも会いに行くべきなんじゃないか?

9月6日(火)19:00より、丸の内オアゾ丸善に於いて、「チャイルド44」「グラーグ57」を著したトム・ロブ・スミスさんの新刊「エージェント6」の刊行を記念したトークイベントが行われた。
以下はその記録である。
あくまでも手動での記録であり、主観が混在するなど(!)内容が間違っている事も考えられるが、その場合はご指摘をいただければ幸いである。

TRSトーク&サイン会1
↑ 会場内看板

TRSトーク&サイン会2
↑ トム・ロブ・スミス氏


9月6日、18:20頃。
そろそろ開場の前に並ばなきゃ… と思い、丸善3階のエスカレータ横を歩いていると、後ろから来た男性が私を追い抜いて行く。

この後頭部は… もしや… 田口俊樹さんじゃあるまいか? あ、やっぱり!

暫く後ろからついて歩き、話し掛けてみようかしらん? などと一瞬不敵な考えが浮かんだが、いやいや、それはできない内気な私。

俄に降り始めたゲリラ豪雨の最中、丸の内オアゾ内丸善の3階にある日経セミナールームの前には「トム・ロブ・スミス トーク&サイン会」への参加者が十数名並び、静かに開場を待っていた。
かくいう私もその仲間。サイン用に新しく購入した「エージェント6」2冊が入った丸善のビニル袋を握りしめつつ開場直前に現れた友人とともに入室。演台を臨む前から2列めに陣取る。

暫く待機の後、ほぼ時間通りにトークショーは開始された。

アナウンス後現れたスミスさん… 宣伝で見た写真通りの男前なのである。
そして、第一声は日本語での挨拶から!


---
以下、トム・ロブ・スミス氏曰く…


コンバンハ! ドウゾヨロシク!

私にとって、日本に来る事には非常に特別な意味があります。
何故ならば、私は、小さい頃から日本に来る事が夢だったからです。それも、ただ単に観光旅行で日本を訪れると云う事ではなく、何かしらの「目的」を持って来日したかったのです。

実は、ケンブリッジ大学を卒業後の進路として、日本での英語教師という選択肢もあったのですが、丁度その時、テレビの仕事で良い話を頂いたため、結局、日本に来る事ができなかったのです。

その後、私は小説を書き始めました。

当時は単に、エージェントもなくひとりで小説を書いているというだけの状態で、その小説「チャイルド44」が本国で出版できるかどうかも解らず、ましてや他言語に訳されることなど考えてもみませんでした。
しかし、「チャイルド44」が出版されて好評を博し、日本でも出版することが出来ないだろうか… と思っていた矢先に、日本からEメールで出版の話が舞い込んで来たのです。(このあたり、メモが不完全です。「日本から先に打診が来た」と仰っていた記憶があるのですが、メモにはその事が書いてありません。もしかしたら間違ってるかも…)この小説が日本で受け入れられるだろうか… そう思いましたが、最終的には契約が成立し、何と、日本へ行きたいと常々夢見ていた私よりも先に、私の書いた小説が海を渡り、日本へと上陸を果たしたのです!

「チャイルド44」は、ソ連時代の連続殺人事件【チカチーロ事件】をモチーフにした小説です。
特定の国の特定の時代に特化した小説なのに、日本をはじめ多くの国々で受け入れられているのには秘密があると思います。
例えば、この小説はイランでも翻訳され、ほとんどカットされる事なく出版することが許されました。
イラン側の翻訳者が、私の原稿を持っていたという事だけで4週間も刑務所に拘留されてしまったことを考えると非常に希有な事だと思わざるを得ません。

思うに、それは「チャイルド44」が人類の心に等しく存在する【善悪】についての物語だからなのではないでしょうか? ソ連の一時代に特化していても、根底に流れている普遍的なテーマがあるから、様々な国で受け入れられているのだと思います。
この小説を書いているとき、私は、こんなとき私だったら人間としてどうするか? と問いかけながら書きましたし、また、イランでこの小説を翻訳してくれた翻訳者も(この普遍的なテーマだからこそ?)イランと云う全体主義国家でこのような全体主義について書かれた本の翻訳をやり遂げる… という私が同じ立場だったら持てない程の勇気を持ってくれたのだと思います。

「チャイルド44」が日本で出版されると、何と「日本冒険小説大賞(註1)」(この賞について全く知らず、ホントにこんな賞があるのかな? と思ってしまいました… 済みません…)という素晴らしい権威ある賞を受ける事ができました。非常な名誉でしたし、その上、沢山の人々に私の小説が知られるようになりました。
もしかして終に日本に行くことが出来るかも知れない、と思いましたが、「日本に行くのが夢」だとは自分からは云いませんでしたし、この時は、来日の夢は実を結びませんでした。

しかし、続編の「グラーグ57」も翻訳され、また、三部作の最後を飾る「エージェント6」も出版の運びとなり、日本へのツアーが現実化しそうになったときに、3月11日の震災が日本を襲ったのです。
私は、心が張り裂けるような思いを味わいました。
そして、ツアーなんてとんでもないし、新作「エージェント6」の出版も延期した方がいいのではないか… と考えましたし、日本へのツアーの件についての話が立ち消えになったように思われました。

ところが、実際には、私自身が「日本に来るのが嫌」なのではないか? と配慮をいただいていたのだと云う事が解りました。それを知った私は、そんな事はない! と伝え、今回の来日は決定しました。
楽しみにしていた来日です。今回は富士山への登山も企画しているんですよ! 私は、ネパールで登山に目覚めた登山愛好家で、是非、富士山に登りたいと以前から思っていたのです。
昔から来たいと夢見ていた日本へ、しかも、思っていた通りに単なる観光としてではなく来る事が出来た事が本当に嬉しいです。しかも、3月11日に日本に大きな災害が起こったその後での来日という事で、更に意義深いものとなったと思います。このような機会を得ることが出来、新潮社に大変感謝しています。

レオ・デミドフついてお話ししましょう。
「チャイルド44」で、レオはイデオロギーの犯罪という大きな壁に阻まれてもあくまでも解決を求めて行動する決して諦めない男でした。それは「グラーグ57」でも同じです。ところが「エージェント6」では、彼が一時、絶望に身を任せることになります。しかし、結局は彼は、降参することが出来ないのです。そんな彼の姿が魅力的に感じるのではないでしょうか。
私は「エージェント6」に於いて、諦めない男である彼に【正しい結末】が訪れることを願っています。


註1/トム・ロブ・スミス「チャイルド44」は2008年度の日本冒険小説大賞、海外部門の一位に輝いています。

やっぱりここはトム・ロブ・スミスさんにも会いに行くべきなんじゃないか?

ツイッターを眺めていて気が付いた。

あの「チャイルド44」「グラーグ57」の続編が出る。
タイトルは「エージェント6」。

そんで、著者のトム・ロブ・スミス氏が日本にやってくる。

奇しくも(ぜんぜん奇しくもじゃない気もするが)、イベントが行われるのは去年の記念すべきジェフリーの来日イベントが行われたのと同じ丸の内オアゾ内の丸善だ。

オレ1)どうする?
オレ2)いやー、仕事が忙しいしね。
オレ1)え?
    おめえ、また、そんな事云ってやがんの?
    この前、50年に一度だからって、ディーヴァーに会いに行ったろ?
    今度はいいのかよ?

オレ2)でもさー、ジェフリーは昔から大好きで、特別な作家だけどさー
オレ1)うん。
オレ2)トムはなー。まだ、2冊しか読んでないし、別にそんなに特別じゃないし…
オレ1)まあ、そうだけど。
オレ2)「チャイルド44」は好きだけど、「グラーグ57」はなー。
オレ1)まあね。確かに。正直云って、ビミョーだな。
オレ2)だから、今回は止めとく。

オレ1)あ、そ。じゃ、いいよ。別に。


オレ2)へ? いいの?

オレ1)へ? 何。 だって… 今、自分でそう云ったんじゃね?

オレ2)そうだけどさー。50年に一度だよ。

オレ1)また、それか? 大体、50年に一度だっつー根拠でもあるの?
オレ2)否、ないけどさー。
オレ1)だろ?
オレ2)でもさー。もう二度とないよ、こんな機会。
    そう云う意味では、50年に一度ってのは的を射てる。
オレ1)そうだけどね。
    でも、さっき、自分で行かないって決めたんでしょ?

オレ2)何、一度決めたら翻意しちゃいけないっての?
    何でよ、いいじゃん。
オレ1)へいへい。
オレ2)行こうっと。
オレ1)ふん、また気が変わるんでしょ。
オレ2)変わらねえよ。
オレ1)そう? 
オレ2)うん。
オレ1)じゃさ!
    あの超重要な事務処理をさ、そこにぶつけたらいいんじゃない?

オレ2)うん?

オレ1)そんで、会社を休む!

いいねえ!


…という訳で、会社を休み、トムに会いに行くことにしたオレなのであった。


オレ1)良かったじゃん、まだ、本を買ってなくてさ。
    ジェフリーのときはさ…

オレ2)ああ、その事?
オレ1)うん、良かったよね?
オレ2)だけどさ…
オレ1)え?
オレ2)せっかく、その本のイベントに行くのに、その本を読んでいないなんて…
    勿体なくないか?
オレ1)え?
オレ2)やっぱりさ… 読んでないと楽しめないんじゃないの?
オレ1)え?
オレ2)ちょっと、カッパ堂に行ってみようよ!
オレ1)え?

オレ2)ほら、あった!

オレ1)え?

オレ2)これこれ、上下二巻なんだねー!

オレ1)え?

オレ2)これ買うでしょ、読むでしょ。そんで誰かに上げちゃうの。

オレ1)え?

イベント前に上下二巻を読了だ!



そんなこんなで、当日…
会社を休んで超重要な事務処理を終え、ゲリラ豪雨が降る直前にイベント会場入りしたのであった。

ところで、最初に購入した「エージェント6」上下巻。
今の所、貰い手がありません。誰か貰って下さい。

バラ科植物の逆襲

この数年、凄く気になっていることがある。

それは…

林檎、サクランボ、苺、桃… といったごく一般的な果物、そして、生の大豆(豆乳や、濃い豆腐)、生の人参などを食べると口の中や唇がイガイガして腫れて来るという謎の症状。
何らかのアレルギー症状に思えるのだが、林檎や苺や人参なんて、そんな誰もがフツーに食す食物で簡単にアレルギーが起きるなんて… そんな事ってあるのか?

悩むよりググレカス。

林檎、苺、桃… と来れば、共通点はバラ科の植物であるという事なので、取り敢えず、「バラ科 アレルギー」で検索だ。「バラ科」と入力した途端、検索小窓には検索候補として「バラ科 アレルギー」が現れるではないか!

これって、意外に多い悩みなのか?

ヒットしたサイトで調べての結論。

それには名前があった。「口腔アレルギー症候群」というものであった。
しかし、得体の知れないものかと思っていたら、名前があるんじゃんか。
もう、それだけで安心するやね…

やはり、アレルギーの一症状で特定のグループの食物に反応して「口腔が腫れる」「腹痛・下痢」ときて、酷い場合にはアナフィラキシーになる場合もあるらしい。クワバラクワバラ。
アレルゲンとなるグループには「バラ科植物の果実/林檎、サクランボ、苺、桃、梨」「キク科の植物/人参、セロリ、パセリ」「ウリ科/キュウリ、カボチャ、メロン、西瓜」「ナス科/トマト、ジャガイモ、ナス、ピーマン」「柑橘類/ミカン、レモン、グレープフルーツ」… その他、大豆、バナナ、キウイ、ニンニク… 

今、症状が出るのは「バラ科」「キク科」のみだけれど、来し方を鑑みるに次第に症状が出る食品が多くなって来ているから油断はできない。

最初は生の人参だった。次に豆乳。
更にサクランボ、そんで林檎、苺、梨、桃は同時期。
セロリとかパセリはまだ大丈夫な気がするが、それも時間の問題かも知れないと思うと…

おれ、一体、何を喰って生きればいいの? 状態じゃんか。

以前から果物はそれほど好きじゃなくて、自分が殆ど喰わないから購入もしないし食卓にも上らないので、家族からはクレーム気味になっているんだけれど、無意識に避けてたんだろうな… 正当な理由だ。
寧ろ、今後、果物は絶対に喰わないと心に決めた。

実は、昨日も実家から送られて来た盆地の固い桃を食べて唇が腫れたし、下痢にも… ひー。

まあ、加熱処理すれば全く問題ないので、ケーキやジャム、煮物の状態では喰えるのだ。

そして、花粉症の危険性もあるらしい。
バラ科に反応する人は、白樺の花粉が駄目なんだって。
あと、桜ね。

高原には住めないな。
花見も止めとこう。

ホントは、サクランボと桃と梨は大好きだったんだけどなぁ… うえん。


…という訳で、同じ悩みを持っている方。
にっくきそいつの名前は「口腔アレルギー症候群」って云うんですよ!

「アンダー・ザ・ドーム」ネタバレ円卓会議(3)年表(修正済み)

九死に一生を得たその後のキングの仕事を
個人的な思い出とともに語る年表
1999年~2011年


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キミぃ、キミの書いたアレね、アレは、えらく間違っとるねぇ… と偉い人(tkr氏)に指摘され、一旦、草稿状態で保存していた「キング年表」を修正の上、再アップしました。

彼曰く… この文章は間違いだらけの上に…

1.文の途中でスペースが入っている箇所が沢山ある。
 (オレは、読みにくいから?とか!の後ろにはスペースを空ける主義なんだよ!)
2.おそらく英文を自動翻訳してそのまま文章にしていると思われる。
 (ネットで検索したものも自分でリライトしてるけど、何か?)
3.言葉の使い方とか、気になる表現はそのままにしておきます。
 (……… オレも、キミのブログの気になる表現はそのままにしておいてます。)

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1999年 6月
キング、メイン州の別荘付近でダッジ・キャラバンにはねられるも、九死に一生を得る。

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2000年
「小説作法」
事故当時執筆中だったノンフィクション。事故後5週間で執筆活動を再開。

「ライディング・ザ・ブレット」
インターネットで配信され、2日間で50万DLダウンロードを記録したと云われている。
個人的にもこの作品をダウンロードして一所懸命に翻訳したものである。しかし、冒頭で死んだと思っていたお母さんが途中生きていて喋りはじめたりするなど、スリルとサスペンスに満ちた読書になった。後に翻訳版が出た時にひとり顔を赤らめたのは云うまでもない。
2002年の日本語翻訳版は、初回2000部のみの限定カバーで発売された。
これが所謂「赤ブレット」である。普及版は「青ブレット」。
時折、ブックオフなどで「赤ブレット」が均一コーナーにあったりすると、「あの時、必死に予約して買ったっけ…」と感慨深いものがある。

→ 追記/「アンダー・ザ・ドーム」ネタバレ円卓会議の席上、彼のtkr氏から教えてもらった(私にとっての)新事実。 実は「ライディング・ザ・ブレット」の赤文字版には2種類あり、それぞれ、赤文字で装画が表紙いっぱいに入っている限定版の「赤ブレット」と、普及版の赤文字だけれど装画が帯を避けた形で小さくなっている「普及版赤ブレット」があることが判明。 ブックオフの100円均一コーナーで見掛けるのは「普及版赤ブレット」なのかしらん… その方がいいんだが。
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→ tkr氏よりのご指摘
「ライディング・ザ・ブレット」
1.BOL限定2000部装幀版
2.BOLオリジナルブルーカバー
3.一般に販売されたバージョン(赤)

「赤ブレット」とか「青ブレット」とか呼んでいるのは、あなたたちだけだと思います。

そーなの? そーかー。

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The Plant/未完 未訳
こちらは、2000年に一章毎にネットで配信された。それぞれの価格は1ドルだったような… ところが、読む人の良心に頼った配信方式が裏目に出て、章が進む毎に無賃ダウンロードが続出、途中で配信停止になるという一連の事件に発展した。当時としては画期的な電子書籍の試みだったのだが… 
お話としてはロジャー・コーマンの映画「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」に似たイメージの作品で、途中まではダウンロードして翻訳しようと四苦八苦した思い出がある。しかし、「ライディング・ザ・ブレット」以上に難しく、殆ど内容は把握できなかったのである…(汗) いつか完成したものを読みたいものである。 あ、勿論、日本語で。 

2001年
ドリーム・キャッチャー」「ドリームキャッチャー」(ナカグロなし)
SSDD!(Same Shit Different Day!)
名作「死体」(*1)や「IT」を思わせる幼なじみ4人組が登場。個人的に贔屓の作品。
冒頭の新聞記事などの抜粋部分で臨場感とわくわく感を煽るのであるが、ここで痛恨の変換ミスがあるのが珠に傷… 「正体不明の【発行】現象」あの間違いは修正されたのだろうか…?

これを書いていて急に思いついたのだが… 
この作品には、多数の「伏線」が張られている。こう云う伏線を張り巡らす手法はキングには珍しいんじゃないかな? 周到に伏線を張ってあり、最後に美しく収束して、合点が行くってのは、アーヴィングの小説のような味わいだ。 例えば、「オウエンのために祈りを」など。
2003年映画化。ラストの「時空警察化」&「怪獣プロレス」に賛否両論で喧しかった。個人的には肯定派。凄く良かったよ、あのラストは!

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→ tkr氏よりのご指摘
*1)「死体」という表現はいかがなものか。
翻訳では「スタンド・バイ・ミー」に統一されているのではないか。

これに関しては、映画のタイトルに引き摺られた「スタンド・バイ・ミー」よりも、やはり原題の「Body」を純粋に日本語に変換した「死体」がタイトルだった良かったのに… と云う自分自身の強い思いを表現するためにもこのままにするんだもん。 ヤだもんね、「スタンド・バイ・ミー」なんて。

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2002年
「回想のビュイック8」
個人的に、ビュイック8に巣食うのは、中編「霧」の怪物たちだと思っている。そして、その怪物たちは暗黒の塔の世界からやってくるのだ、多分。そんなこんなで「ダークタワー」(ナカグロあり)「ダーク・タワー」サークルとしての一面も感じさせる本作。地味な作品だけれど「物語に結末は要らない」という「コロラドキッド」(ナカグロあり)「コロラド・キッド」の思想に繋がる作品なのではなかろうか。

2002年
何もかもが究極的」Everything's Eventual(ここは原題で良いんじゃないのかな?/tkr氏より指摘)/短編集
日本では「第四解剖室」「幸福幸運の25セント硬貨」の2分冊で新潮社より出版された。
梅図かずお先生の「恐怖」に収録されている「奪われた心臓」を思わせる「第四解剖室」だが、こちらは恐怖よりも寧ろコメディタッチ。男と女の異常な出逢いを描いた秀作である。パンツ問題/ブリーフかトランクスか/がツボ。また、「アトランティスのこころ」に繋がりがあり「ダークタワー」(ナカグロあり)「ダーク・タワー」サークルでもある「何もかもが究極的」(大変失礼致しました!)「なにもかもが究極的」は読んでおかなければならないマスト作品。

2003年~2004年
「カーラの狼」「スザンナの歌」「暗黒の塔」/ダークタワー「ダーク・タワー」シリーズ後半
日本では角川時代の最後となった第四巻「魔道師の虹」「魔道士の虹」が執筆されてから後、動きのなかった「暗黒の塔」シリーズ(*2)がキング事故後の心境の変化によるのか、この時期に一気に完結。
日本でも心機一転! 出版社は新潮社に、訳者は風間堅二賢二氏(げげげ! 本当に本当に失礼致しました!)に変わり、第一巻の「ガンスリンガー」からの連続刊行キャンペーンが行われたのは記憶に新しい。個人的には、角川版からの移行時に一部のタイトルが変わったのが残念。「運命の三人」は角川時代の「ザ・スリー」の方が恰好いいと思うし、「魔道士の水晶球」も「魔導士の虹」「魔道師の虹」の方がしっくり来るのではなかろうか?

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→ tkr氏よりのご指摘
*2)文言不一致
「ダーク・タワー」シリーズ
「暗黒の塔」シリーズ

角川書店から出版されていた当初はシリーズ名が「暗黒の塔」だったんです。 だから、ここでは、これで、いいの、だー。

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2005年
「コロラド・キッド」
ダークタワー
「ダーク・タワー」シリーズの角川書店から新潮社への移行に伴ったプレミアムキャンペーンで、シリーズ全ての帯についている応募券を切り取って応募すると非売品のこの本が1万名にプレゼントされる! というものだった。どのくらいの人数が申し込むのかが見えなかったため、応募した後も「もしかして、オレ、ハズレちゃったんじゃないか?」とやきもきしたものである。しかし、豈図らんや、実際に「ハズれた」という人にはお目にかかった事がない。当時のブログにはそれぞれのブログ主のその時のドキドキ感が綴られていることであろう。因みに、2006年の6月頭の頃の出来事なので、検索に役立てて欲しい。

2006年
「セル」
御大久し振りのノンシリーズ… 期待に胸を膨らませて読んだけれど、一寸期待はずれ…
丁度、シャマランの「ハプニング」に近いガッカリ感。この2作品、内容的にも近しいし読んだり観たりした時期も一致しているので、自分の中でセットで記憶されている「ガッカリ兄弟」である。

「リーシーの物語」
翻訳版は松尾たいこ氏の美しい装画が印象的な本作。ダークファンタジーとも云える内容で、例えば、ジョナサン・キャロルの「月の骨」シリーズに似た味わいの作品である。個人的には、これも、余り記憶に残っていない。文字組やフォントに工夫が凝らされているのに全く気づかなかった! というお粗末な読み方をしてしまったのが心残り。

2007年
Blaze/リチャード・バックマン名義 未訳
今回、この年表をつくるために色々調べていて、初めてこの件を知った。
その後、キングを翻訳している白石朗氏からご指摘をいただいたのだが、この件については「リーシーの物語」下巻の訳者後書きに若干の記述がある。以下、訳者後書き(漢字開け)あとがきよりの抜粋。

本書発表の翌年(2007年)には、キングは、1973年にいったん完成していながら筐底に眠っていた長編「Blaze」を、若干の改訂の上、リチャード・バックマン名義で刊行しました。ひとりの不幸な生い立ちの男がふとしたつまづきから破滅にむけてひた走っていくさまを、スピーディかつドライな筆致で描き切った特異な犯罪小説です。

偽名ガンで亡くなったかに思われていたリチャードだが、「レギュレイターズ」で復活したあと、こんな仕事までしていたとは! 読んでみた~い!

2008年
Just After Sunset(*3)/短編集
日本では「夕暮れをすぎて」「夜がはじまるとき」という2分冊で刊行された。今、改めて思うのはこの日本版のタイトルは秀逸だな~ ってこと。どちらも「Just After Sunset」の」訳文として申し分ないじゃないか!
この本に収録されている短編はバラエティ豊か。「夕暮れをすぎて」に収録されている、9・11事件をモチーフにした「彼らが残したもの」(初出はアンソロジー「10の罪業/ブラック」)や「ウィラ」(初出は雑誌「プレイボーイ」)に静かな感動を覚え、そしてまた「夜がはじまるとき」に収録されている訳者の白石氏もお気に入りの「どんづまりの恐怖」「どんづまりの窮地」(失礼致しました!)で「ぎょえ~っ」と驚き… しかし! 個人的には、この作品には臭気が足りないと思うのであった。

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→ tkr氏よりのご指摘
先ほどは、「なにもかもが究極的」だったのに、このたびは原題の「Just After Sunset」になっている。
「Just After Sunset」のカギカッコ余計。

だってさぁ。

文章の内容を読んでみてよ。この原題の「Just After Sunset」をよ、どう訳せば良いわけ?「夕暮れをすぎて」も「夜がはじまるとき」もどちらも「Just After Sunset」なんじゃないよ。
だから、意図して原題のままにしてみたのだよね。
だから、直さないもん。

ところで、原題には鍵括弧をつけないものなの? ふーん…

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「悪霊の島」
本当に久し振りの超大作! この所の翻訳小説出版業界の不況を反映したソフトカバーが哀しい…(そして、装画には「LとRを取り違えるという日本人ならではの過ち」が…)しかし、だからこそ、電車で読むのに優しい重量&この価格に抑えられていると思えば、ありがたい事なのである。
正直に云ってしまうと、この作品はまだまだキング本来の圧倒されるような傑作ではない。この作品についての批評を伺う中で、「内向きの恐怖」という言葉が非常に当を得ていると思うのである。主人公の立ち向かう恐怖が「自分の内側」に向いてしまっているが故に、広がりと云うか… 自由な筆致が望めないのでは? という意見なのだが、確かに。

2009年

「アンダー・ザ・ドーム」
コレこそが、本当に本当のキング渾身の超大作! 「ザ・スタンド」「IT」に次ぐ3番めの分量を誇るこの作品…
本国での刊行前には、登場人物が現状を報告する趣向でのツイッターキャンペーンが行われるなど、時代性に溢れる宣伝手法が印象的であった。いやが上にも高まる期待… その期待に完全に応える素晴らしい記念碑的作品となったのではないだろうか。

Ur/電子書籍 未訳
キンドル用の電子書籍として発表された短編。日本からはDL不可能で、唯一オーディオブックとしてなら手に入るらしい… 「別れた彼女にいい所を見せたくて買ったキンドル… 何故か届いたのはピンク色。そのキンドルには「UR」というカテゴリーがあり、検索すると文豪の未発表の作品が…! その上、「UR」カテゴリーから新聞を購読すると、そこには未来の出来事が書かれていた。」 ってな内容らしい。(ネタバレ?)

2010年
Full Dark, No Stars/短編集 未訳
2010年のブラムストーカー賞を受賞したとの情報が記憶に新しい短編集。
翻訳が待たれる。

Blockade Billy/中編 未訳
野球好きで知られるキングの野球をモチーフにした小説。「謎の投手、ブロッケイド・ビリー(ウィリアム・ブレイクリー)は彼の存在した痕跡を完全に消されてしまった初めての選手である。何故ならば、彼には、暗い秘密あったから。」

2011年

「11/22/63」/長編 未訳
1000ページを越えると云う新作長編。タイトルからも推察される通り、ケネディ暗殺事件がモチーフとなっている。

2012年
The Wind Through the Key Hole/長編 未刊行
あの「ダークタワー・シリーズ」「ダーク・タワー」シリーズの新たな一冊! 現状の第四巻「魔道士の水晶球」「魔道士と水晶球」、第五巻「カーラの狼」の間に位置する物語だと云われている。ローランドたちは出てこないかも? との情報も。

Doctor Sleep長編 未刊行
あの「シャイニング」の続編だと噂される作品。 
前述の「ダークタワー」続編にあたるThe Wind Through the Key Holeと、「シャイニング」の続編にあたるこちらのDoctor Sleepについては、2010年末に「どちらを先に読みたいですか?」というアンケートがキングの公式サイトで行われたのである。総投票数1万1117票。結果は「シャイニング続編」が31票の僅差ではあったが、上回ったとのこと… (私も「シャイニング続編」に投票した)。
内容は…「父親の狂気から逃れたダニーも既に40歳。輝きの能力を使って、高齢者を静かにあの世に導くように手助けをしている…」といった感じらしい。 いずれにせよ、刊行が待たれる2冊である。

そして、未来へ。

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如何でしょうか。
もとの文章に、tkr氏よりのご指摘を反映致しました。

確かに間違いだらけだったのは認めます。
しかし… 重要なありがたい指摘もある一方で、まさに重箱の隅的(叱られたので削除)な指摘も… 

あんまり細かいときらわれるぞっ♪

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た ま む し い ろ

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